私(天ぷらどこ店長)は、古美術大好き人間でありまして。昔、家の解体業をしている友達から解体の家から出てきた一本の日本刀を、譲り受けました。日本刀は、当時の私の憧れで、大変うれしく思い、あまりの嬉しさで、その夜なんと!その日本刀を抱いて寝てしまいました。
明け方のことです。・・・ものすごい恐い顔をした血だらけの髪の長い男の人が、私に必死につかみかかろうとする夢で、うなされながら起きました。もう汗だくです。 なんでこんな夢を見たのかな・・と思いながら枕元に、転がってた日本刀を物置になおし、会社に行くことにしました・・・洗面所に行って、顔を洗いメガネをかけました、そしたら・・・・・左目が殆んど見えないのです。なんで?と思い目薬をしましたが、やっぱり見えません。これは、仕事どころでは、ありませんあわてて眼科に行きました。
眼科の先生に調べてもらったら、先生が言うには、「左目の黒い部分が、刀で斬られたように、パックリ割れてます・・・いったいどんな事をしたんですか?あとちょっと傷が、深かったら失明してますよ。」・・・・・私は、刀傷と言う言葉に背筋が凍りました・・・でも刀を抱いて寝たなんて先生には、言えません・・馬鹿と、思われてしまうからです。「原因は、分かりません・・。」と先生には、答えました。
この刀は、危ないと思った私は、とっとと古美術屋に、刀を売ってしまおうと思いました・・・・・ところが、売ろうと思って古美術屋に行ったら、どうしても売りたくなくなるのです。(口で説明の使用がない)なんど行っても、売りたくなくなり、日本刀を家に持って帰ってしまうのです。困ったと思った私は、物置のいちばんおくに、酒と塩をおいて日本刀を直しました。 また困ったのが、言い争いなどをすると決まって刀の画像が鮮明に頭に浮かぶのです。 ところが、ある日、半分ヤクザみたいな友人が、「古美術が、趣味なら日本刀とかもたんですか?がばい刀が、ほしかとです。」と言ってきました。なぜだか、その友人には、もの凄く日本刀を譲りたくなって、あっさり私は、譲ってしまいました。それからその刀が、どうなったか私は、知りません、友人ともそれきりで、連絡などは、もうとってません。(うわさでは、覚せい剤使用で、刑務所に入ってるそうですが・・・)
でも、目をつぶると、あの一度だけ夢で見た、ものすごい恐い顔をした血だらけの髪の長い男の人の顔は、鮮明に思い出します。
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